骨格のバランスとは左右の筋肉の緊張バランス
「肩がはずれた」とか、「アゴがはずれた」というのは脱臼ですので、必ず「はめ」なければなりません。この「はめる」操作のことを「整復」と言います。
脱臼には整復が必要ですが、骨盤の歪みは脱臼ではありませんので、整復は要りません。
脊柱と骨盤の間の筋肉や、骨盤と大腿骨の間の筋肉が固く縮んで引っ張るために、その牽引力で骨盤が傾いています。
リラックスして力の抜けた状態でも筋肉の戻りが悪く、緊張収縮しています。
これを戻す際は、骨盤そのものを押し戻すのではなく、引っ張っている筋肉の牽引力を正常に戻してあげれば、骨盤の傾きは自然に真っ直ぐに戻ります。
股関節周囲の非常に強い筋肉の頑固な緊張は、普通のマッサージや表面を温めただけでは容易には戻せません。
治療点を外さず、深く押圧して、うっ滞した静脈血と老廃物を流し、患部の物質交換を促すことで頑固な緊張が解けます。
まさむら接骨院には「骨盤矯正」というメニューはありません。
腰や、股関節を痛めた患者様を治す過程で、その全体の中の一つの現れとして骨盤が傾いている場合がありますが、骨盤の傾きや歪みそのものが主ではなく、筋肉・腱・靭帯(じんたい)治療が「主」でありますので、「主」を治せば「従」は自然と元に戻ります。
矯正操作も時々しますが、必要がない場合の方が多いのです。
「肩甲骨の歪み」や、「肩の高さが違う」と言われるのも同様です。
仕事以外での原因のある腰や股関節の捻挫の、症状の一現象としての歪みの場合は、保険適応内で治療させて頂いております。